今回のご相談は…
子どもたちは、先輩保育士が制作を行うと楽しそうに取り組むのに、私が行うとあまり楽しそうではなく、うまくいきませんでした。どうしてなのでしょうか。
制作がうまくいかんかったんじゃね…。でも先輩の時は盛り上がっていた、と。あなたと先輩の違いはなんじゃと思う?
僕は、たぶん導入の違いやと思う。
「導入」には、“活動に対する子どもたちの気持ちを高める”って役割があるんよ。その活動内容のどこまでを伝えたらええのか、指導しすぎにならんか…等、悩む部分も多いよなぁ。
まずは、「子どもたちの何を育てたいのか」というねらいを決め、「そのためにこれを経験させよう」という保育の方法を具体的にすることが大事になるんよね。
じゃあ、例を挙げて考えてみるかね。ほーじゃねぇ、3歳児の七夕制作についての導入を考えてみよか。
今回のねらいは「表現力・想像力を身につける」「のりの使い方を知る」「七夕という行事を知る」の3つ。
そのねらいを受けた保育の方法を「七夕飾りを作ろう!」「好きな色の色紙を選ぼう!」「のりを使って服を着せてみよう!」という具体的なものにしよか。そのためにはどんな導入が考えれるじゃろ?
僕やったら、「子どもの目に留まりやすい場所に、保育士の作った作品を飾っておく」「絵本や歌を通して七夕に親しんでおく」「のりを使うことを話し、使い方や簡単な約束事をする」かなぁ。
実は、導入を考えるときには3つのツボがあるんよ!
➀活動への意欲を高める
➁活動内容を伝える
➂(制作の場合)材料や素材について伝える
このツボを頭においとくと、組み立てやすいけん覚えとってね。
導入を考えるときには上記以外にも、クラスの状況や発達を考慮する、登園時から環境設定や言葉かけ等を通して種をまいておく、子どもの「何だろう?やってみたい!面白そう!」という気持ちを動かす導入を心掛けると、そのあとの制作もきっとうまくいくと思うけん、参考にしとーみ。